EVを検討するとき「ガソリン代より安いのは分かるが、実際いくらになるのか」が気になります。この記事では、電気代を自分の条件で計算できる式と、料金プランによる差、そして誤解しやすいポイントを整理します。

この記事のポイント

  • テスラの電費と電気代を月額で試算
  • 自宅充電・スーパーチャージャー別の単価を整理
  • 電気代を抑える充電プランの選び方

こんな悩みはありませんか?

  • 毎月の電気代がいくら増えるか不安
  • スーパーチャージャーは高いのか知りたい
  • オール電化プランに変えるべきか迷っている

→ この記事で順番に解決します。

電気代の計算式

EVの電気代は次の式で計算できます。

月間の電気代 = 月間走行距離 ÷ 電費(km/kWh)× 電力単価(円/kWh)

電費は「1kWhで何km走れるか」を示す数値です。ガソリン車の燃費(km/L)に相当します。

計算例

月1,000km走行、電費6km/kWh、電力単価30円/kWhの場合。

1,000 ÷ 6 × 30 = 5,000円

同じ条件でガソリン車(燃費12km/L、ガソリン175円/L)なら、1,000 ÷ 12 × 175 = 約14,583円。差は月約9,500円、年間で11万円以上になります。

電力単価で結果が大きく変わる

ここが最も重要なポイントです。電力単価は契約プランと充電する時間帯で大きく変わります。

充電方法 単価の傾向
自宅・深夜電力(時間帯別プラン) 最も安い
自宅・標準プラン 中間
外出先の急速充電(従量課金) 自宅充電より高い
急速充電の月額プラン 使用量次第。多く使うほど有利

時間帯別プランに切り替えて深夜に充電するのが、電気代を下げる基本です。EV向けの料金プランを用意している電力会社もあります。

「EVは電気代が安い」という前提は、自宅で深夜に充電できる場合に成立します。外出先の急速充電に頼る運用だと、想定より高くなります。

自宅充電できるかが分岐点

電気代を下げるには自宅充電が前提になります。200Vコンセントの設置費用は総額5万〜15万円で、2026年度は戸建て住宅も国の補助対象(上限5万円)です。

設置費用と補助金の詳細はEVの自宅充電設備の設置費用と補助金|200Vコンセントは上限5万円で解説しています。

集合住宅の場合

共用部の工事になるため管理組合の合意が必要です。設置が難しい場合、外出先の急速充電に依存することになり、電気代のメリットは小さくなります。

EVの経済性を判断する前に、自宅充電ができるかを先に確認してください。ここが成立しないと計算の前提が崩れます。

V2Hを使うとさらに下がる

V2H(車から家へ給電できる設備)を導入すると、深夜の安い電力をEVに貯めて昼間に家庭で使う運用ができます。電気代をさらに下げられます。

太陽光発電がある家庭なら、昼に発電した電気をEVに貯めて夜に使う組み合わせも可能です。

ただしV2Hは車両側の対応が必要で、テスラは非対応です。日産リーフ・アリア・サクラなどが対応車種です。詳細はV2Hと200Vコンセントどちらを選ぶ?費用・補助金・対応車種を比較で解説しています。

電気代以外に下がる費用

EVは燃料費以外にも維持費が下がる項目があります。

項目 EVの扱い
自動車税 優遇される
エンジンオイル交換 不要(エンジンがない)
オイルフィルター 不要
スパークプラグ 不要
タイミングベルト 不要
ブレーキパッド 回生ブレーキで摩耗が減る傾向

エンジン関連のメンテナンスが不要になるため、定期的な整備費用が下がります。電気代だけでなく、この整備費の差も含めて比較してください。

逆に上がる可能性がある項目

  • タイヤ:車重が重い車種は摩耗が早くなる場合がある
  • 任意保険:車両価格が高いと車両保険料も上がる
  • バッテリー:保証期間外の交換は高額になる

バッテリーについては、メーカーの保証期間と保証内容を確認してください。多くの車種で長期の保証が設定されています。

リースなら維持費の変動がなくなる

カーリースを使うと、自動車税・車検費用・メンテナンス費用を月額に含められます。ただし電気代は含まれません。

費用 リースの扱い
自動車税・重量税・自賠責 月額に含む
車検費用・メンテナンス プラン次第で月額に含む
電気代 自己負担
駐車場代 自己負担
充電設備の設置費用 自己負担

EVをリースで検討する場合、月額に加えて「電気代」と「充電設備の初期費用」を家計に織り込んでください。

なおCEV補助金はリースでも受け取れます(EV最大130万円)。ただしリース期間を処分制限期間(自家用乗用車は4年)以上にする必要があります。詳細はEVカーリースの補助金一覧|車種別の金額とリースで受け取る3条件で解説しています。

よくある質問

EVの電気代は月いくらですか?

走行距離・電費・電力単価で変わります。月1,000km・電費6km/kWh・単価30円なら約5,000円です。ご自身の条件で計算してください。

ガソリン車と比べてどれくらい安いですか?

上の条件で比較すると月約9,500円、年間11万円以上の差になります。ただし電力単価と燃費の前提次第で変わります。

急速充電だけで運用すると高くなりますか?

自宅の深夜電力より単価が高いため、電気代のメリットは小さくなります。自宅充電ができるかが経済性の分岐点です。

電費はどれくらいを想定すればいいですか?

車種・走行環境・季節で変わります。エアコン使用時や高速走行では悪化します。カタログ値より控えめに見積もるほうが実態に近くなります。

電気代の値上げリスクはありますか?

電力単価は変動します。ガソリン価格も変動するため、どちらも将来の価格は確定していません。

電気代を含めた総額で検討するなら

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まとめ

EVの電気代は走行距離 ÷ 電費 × 電力単価で計算できます。月1,000km・電費6km/kWh・単価30円なら約5,000円で、同条件のガソリン車と比べて年間11万円以上の差になります。

ただしこの前提は自宅で深夜電力を使って充電できる場合に成立します。外出先の急速充電に依存する運用だとメリットは小さくなります。EVを検討する前に、自宅充電ができるかを確認してください。

※本記事は2026年7月時点の情報をもとにした計算例です。電力単価・ガソリン価格・電費は条件により変わります。